今回は、チャート分析の基本であるトレンドとレンジについて解説します。
トレンドとレンジの見極めは非常に難しく、ある程度動きが進まないと分からない点はありますが、それでも特徴はあります。

これらの特徴を押さえてやれば、自ずと判定しやすくなるのではないでしょうか?

ウシ君
トレンドとレンジの定義は人によって違ったりするけど、今回は一番メジャーなダウ理論をベースとした判断方法についての解説だよ!

トレンド相場とレンジ相場

相場の動きは非常に複雑ですが、突き詰めて考えれば大きく3つの状態に分けられます。

相場の3つの状態
  1. 上昇トレンド
  2. 下降トレンド
  3. レンジ

チャートに示すと以下のようになります。

トレンドというのは、一方向に価格が動いていく状態のことです。
上げていく場合を上昇トレンド、下げていく場合は下降トレンドと呼びます。

一般的には、

  • 上昇トレンドではローソク足の陽線が連続しやすい
  • 下降トレンドではローソク足の陰線が連続しやすい

という特徴があります。

また、レンジというのは、トレンドとは逆に相場に方向性の無い値動きのことを言います。
特に決まった小さな値幅間を上下することが多いですね。

トレンド相場とレンジ相場はサイクルになっており、トレンド相場⇒レンジ相場⇒トレンド相場という流れで相場は推移していきます。

そして、トレンド相場とレンジ相場の比率ですが、実際にはレンジ相場が7割を占めており、トレンドは3割程度しかないと言われています。つまり、相場が動くトレンド相場の時間は短いのです。この認識は非常に大切ですので覚えておきましょう。

トレンドの見分け方とういものは沢山ありますが、ここでは一番有名なダウ理論におけるトレンドの定義を解説します。

上昇トレンド

上昇トレンドの定義
高値と安値を切り上げながら推移する。

この定義によると、上昇トレンドは、ジグザグしながらも、確実に安値と高値を切り上げていくことが条件になっています。

逆にいえば、高値を切り上げられず、その上、前回の安値をも下回ればトレンド終了という解釈になります。

上のチャートでは、順調に高値と安値を切り上げてきていましたが、右端では前回高値を超えられず、そして前回安値を下回りましたので(破線を破った)、トレンド終了とみなすことになります。

下降トレンド

下降トレンドの定義
高値と安値を切り下げながら推移する。

下降トレンドは上昇トレンドをそのまま反転したものですね。
当然考え方も同じで、下降トレンドは高値と安値を切り下げてながら推移していきます。

上のチャートでは、ゆっくりと上下しながらも、着実に安値と高値を切り下げながら推移してきています。これもダウ理論においては下降トレンドになります。

そして底を打ってからはゆっくりと上昇し直近の高値(破線)を抜けたところで下降トレンドが終了したと考えます。

レンジ相場

レンジの定義
上昇トレンドでも下降トレンドでも無い状態

レンジ相場は値幅が小さく、小さな波が複数できるのが特徴です。
例えば、下のような状態がレンジです。

一部だけを切り取ってみればトレンドっぽい所もありますが、高値と安値を切り上げ続ける・・・といった一連の流れはありません。

レンジ相場は、特に長く続いたトレンド相場の後によく見られます。
そして、レンジが続くとその後はトレンドが発生します。

このように、市場の動きはトレンド⇒レンジ⇒トレンドと流れていくのです。

ダウ理論のトレンド判定方法は非常に大切

ダウ理論によるトレンドの見極め方はテクニカル分析の基礎として非常に重要です。
なぜなら、多くのトレーダーがダウ理論を意識してチャートを見ているからです。

特に明確なトレンドが発生しているときは、直近の安値高値のレートが非常に意識されているのが分かります。例えば、上昇トレンド中に直近の安値まで下げてきた場合は、多くのケースで多少なりとも反発が見られます。(サポートラインとして機能している)

このようにダウ理論をベースとしたトレンドの判定とサポレジラインを上手に組み合わせてやることで、相場の環境がより良く見えてくるのです。

相場の方向が分かれば、その流れに従って仕掛けるのが基本的なテクニカル分析によるトレード方法です。まずはトレンドを見極めること。これが大切です。

もちろんダウ理論をベースとしたトレンド判定方法は完璧ではありません。
特に小さな時間足ではノイズが生じやすくダマシに合うことも多いです。

しかし、それでも世界中のトレーダーが意識している事に間違いはありませんし、判断を補助するツールも数多く存在します。相場の大きな流れや状態を探ったり、皆がチャートポイントを知るためにもダウ理論をベースとしたトレンド判定方法は重要だと言えるでしょう。

ダウ理論の高値や安値がどこか分からない?

クマ君
ダウ理論のトレンドとサポレジラインの組み合わせか・・・。
前にも言ったけどさ、こう言うのって解説を読むとよく分かるけど、いざチャートを目にするとよく分からんのよ。

高値ってどこ?どこまで下げたら安値になるの?って感じでさ。

ウシ君
言いたいことは分かるよ。
解説に使うチャートはできる限り分かりやすいヤツを選んでいるし、高値や安値をかき込んでいるからね。

確かに実際のチャートではキレイに定義通り動く上昇トレンドなんて珍しいくらいだし。

クマ君
じゃあ実践では使えないじゃない。

ウシ君
まぁそう憤るな。
ダウ理論やサポレジラインを上手に使いこなすには訓練が必要だ。

いきなり高値安値を認識しろってのも難しい話だから、次回は相場の波の見極め方のテクニックを解説しようかな。

クマ君
そんな方法があるの?
それを早く言ってくれよ!

ウシ君
いきなり「波」の解説から入っても重要性が分からないでしょ。
では波の見分け方は次の記事を見てくれ。

 

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