今や世界中のトレーダーが参考にするテクニカル分析。
常に変動する価格を分かりやすく示した「チャート」を元に相場の状況を知り、先を予測するツールですが、実は長い歴史があります。

今回はテクニカル分析の歴史について解説していきます。

テクニカル分析の発祥は日本!

テクニカル分析が生まれたのは日本の江戸時代の米相場です。
この時に、本間宗久という人がローソク足を発案し、相場分析によって財を成したと言われ ています。

本間宗久が活躍したのは1700年代ですので、少なくとも現在から200年以上も昔からテクニカル分析があったということになります。相場分析方法としてのテクニカル分析も、実は歴史が深いのです。

また、本間宗久はローソク足の形成するパターンによって相場の先を予測する「酒田五法」を生み出したことでも有名です。

 酒田五法は現在の「プライスアクション」の原型です。

クマ君
テクニカルって日本発祥なんだ。
意外だわ・・・

ウシ君
今では西洋的なテクニカルが基本になってるけど、始値・高値・安値・終値の4つのデータでチャートを作った功績は凄いと思うよ。

西洋テクニカル分析の始祖はチャールズ・ダウ

日本のテクニカル分析の発祥からは少し時間が開きますが、1800年代の終わりに、ダウ工業平均株価で知られるチャールズ・ダウが、現在のテクニカル分析の礎となる「ダウ理論」を提唱しました。

そのダウ理論は、6つの基本原則で構成されています。

  1. 平均はすべての事象を織り込む。
  2. トレンドには3種類ある。
  3. 主要トレンドは3段階からなる。
  4. 平均は相互に確認されなくてはならない。
  5. トレンドは出来高でも確認されなくてはならない。
  6. トレンドの転換は明白なシグナルが出るまで継続する。

ダウ理論は基本的にはダウ平均や日経平均のような「株式指数」で有効とされる考え方です。

しかし、FXトレードにおいても⑥の「トレンドの転換は明白なシグナルが出るまで継続する」は有効な考え方として、多くのトレーダーが参考にしています。

 有名なダウ理論ですが、実はチャールズ・ダウ自身によるダウ理論の著作はなく、1902年に出版されたS.A.NelsonのThe ABC of Stock Speculationの中で初めて「ダウ理論」という言葉が用いられたそうです。

様々なテクニカル理論の誕生!

ダウ理論は、アメリカの多くのトレーダーに多大なる影響を与えました。

その結果、ダウ理論を応用したエリオット波動理論、ギャン理論、グランビルの法則などの様々な相場分析方法、トレード手法が発案されて現在に至ります。

日本発のローソク足は、ローソク足の組み合わせで相場を読む事に長けています。
その一方でダウ理論をはじめとした西洋の相場理論は「相場の波」を理解することに長けています。

これらを組み合わせる事で、さらに細かく相場を分析することができるようになりました。

クマ君
ダウ理論とかエリオット波動で大まかな流れを読んで、プライスアクションで仕掛ける感じ?

ウシ君
まぁそうだね。
使い方は色々とあるけど、上手に組み合わせられたら相乗効果で優位性は上がっていくはずだよ。

テクニカル分析の普及

テクニカル分析の歴史は長いのですが、現在のように多くのトレーダーにその有用性が認められ、当然のように使われるようになるまでには長い年月が必要でした。

特にファンダメンタルズ分析が当然だった1970年代までは、チャートを使って相場を分析することは、一種の「オカルト」的な行為として扱われていたそうです。

しかし、それから多くのトレーダーがテクニカル分析で利益を出すようになり、また、過去の値動きから将来の傾向が統計的に予測出来る研究結果が支持されるようになると、テクニカル分析は世界中で徐々に普及していきました。

そして、高速インターネットが一般化し、コンピューターが高性能化した現在では、チャートはなくてはならない存在にまでなっています。

ファンダメンタルズ分析をメインにやっている人でも、タイミングはチャートを見て決めるというトレーダーも多くいるほどです。それまでの境遇を考えればすごい出世ですね。

多くの人がチャートに注目すればするほど、テクニカル分析の有効性は高くなります。
このテクニカル分析を正しく使うことで、ファンダメンタルズの知識がなくても利益を出すことが可能なのです。

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