今現在、ドルを買ったり、ユーロを売ったりしていてトレードしている状態のことを「ポジションを持っている」といいます。

エントリーしてから決済するまでの時間を「ポジション保有時間」と呼び、これもトレーダーによって色々と違ってきます。今回は、ポジション保有期間の違いによるトレードスタイルについて考えてみましょう。

まず、ポジション保有期間でトレードスタイルを分類すると、下の表のようになります。

保有期間 時間軸 難易度 人気
スキャルピング 数秒~数十分 1分~5分足 S 非常に高い
デイトレード 1日未満 5分足~1時間足 A 高い
スイングトレード 2日から1週間程度 1時間足~日足 B そこそこ
ポジショントレード 1週間~数ヶ月 日足~週足 B 低い
長期投資 数ヶ月以上 週足~月足 B 低い

FXの場合は24時間市場が動いおり、仕事から帰宅した夜でも取引できるので、個人投資家からはスキャルピングやデイトレの人気が非常に高いです。一方で、ポジション保有期間の長いスイング以上はなかなか人気が低いのが現状ですね。

それでは、各トレードスタイルについて解説してきます。

スキャルピング、デイトレード

スキャルピングもデイトレードも、オンライントレードが発達した現在では最も人気の高いトレードスタイルです。積極的にFXトレードをしようと思っている方の多くが、これらのトレードスタイルに魅力を感じているのではないでしょうか?

会社から帰ってすぐにパソコンに表示をさせて、さっとトレードしてぱぱっと稼ぐことができそうですからね。会社で稼いで家でも稼ぐ・・・というのが理想的です。ですが、なかなかそうは行かないのが現実でもあります。

スキャルピングとデイトレードのメリットとデメリット

◆メリット

  • 保有期間が短いので、忙しいサラリーマンでも帰宅後に取引可能。
  • 1日に何度もトレードができる。
  • 短い期間でトレードの経験が多く積める。

◆デメリット

  • 短い時間足はノイズやダマシが多いので、トレード自体が難しい。
  • 瞬間的な判断や動作が求められる。
  • 急激な相場の変動によって、約定が大きく滑ることがある。
  • 1日に何度も勝ち負けを繰り返すので精神的にブレやすい。
  • 狙う値幅に対してスプレッドの割合が大きくなる。

様々な情報商材で「スキャルピング」を推奨していますが、私はお勧めしません。

簡単そうなイメージを持たれる傾向がありますが、実は高い集中力とトレードテクニックが必要な高難易度のスタイルです。
向き不向きもありますので、初心者の方は最低でもデイトレレベルのもスタイルで勝てるようになってからスキャルピングに挑戦しても遅くはないでしょう。

また、スキャルやデイトレの人気の理由の一つに「高いレバレッジが使える」という点もあります。
スキャルやデイトレは損切幅が狭いですから、高いロットで取引しやすいのです。
これは一つのメリットですが、急激な相場変動によって一気に証拠金が飛ぶ可能性があることも否定出来ません。

かつてスイスフランショックで多くの人が証拠金以上のマイナスを出して、「追証」を求められたケースがあります。

スイングトレード、ポジショントレード、長期投資

一般的にはデイトレ以下のポジション保有時間でトレードする人が多いFXですが、スイングトレード以上の期間のトレードもそこそこ人気があります。

一般的にサラリーマンは短期売買が向いていると思われがちですが、実はスイングトレードや ポジショントレードは、長時間相場を見張る必要がないので、忙しく働いている人にも取引が可能なスタイルです。

スイングトレードやポジショントレードのメリットやデメリット

◆メリット

  • 長い時間軸になるほどノイズやダマシが減るのでトレードがしやすい。
  • ゆっくりと時間をかけてトレードプランを練ることができる。
  • チャートに張り付く必要が無い。
  • 利幅に対するスプレッドの割合が小さい。

◆デメリット

  • 取引回数が少ないので、経験が積めない。
  • 週単位や月単位で安定して利益を出すのは難しい。

個人的には、スワップ狙いではなく、キャピタルゲイン狙いのFXトレードについてはポジショントレードや長期投資はあまりお勧めしません。
FX市場は株式市場と違って、数ヶ月単位で価格が2倍になることなんてまずありえませんので、スイングトレードまでが丁度良いと思います。

一番いいのは自分の生活や性格に合ったスタイル

どのポジション保有スタイルがいちばいいのかは甲乙つけられません。
なぜなら人には向き不向きがあるからです。

また、生活スタイルも考慮に入れる必要があります。
性格や生活スタイルに合わないにもかかわらず、無理してスキャルピングをやっても勝てるようにはなりにくいですし、何より精神に大きなストレスとなり、健康に害を及ぼす可能性すらあります。

トレードする事が苦にならないようなスタイルを確立しましょう!

おすすめの記事